「インタビュー」②「恋の通訳、できますか?」キム・ソンホ、通訳士役のため発声を一新「ドラマならではの繊細さが必要だった」

※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
「恋の通訳、できますか?」で主演を務めるキム・ソンホが、通訳士役に挑むため、発声から徹底的に努力を重ねたことを明かした。
台本に忠実でありながら、その中で柔軟に遊ぶことを大切にしているキム・ソンホは、作品の話題になると目を輝かせて語る。
22日午前、ソウル市チョンノ(鍾路)区にあるカフェでヘラルド・ミューズのインタビューに応じたキム・ソンホは、本作を選んだ理由として、台本の魅力と「多言語通訳士」というキャラクターを挙げた。
劇中でキム・ソンホが演じるチュ・ホジンは、多言語通訳士として他人の言葉を理解し、解釈して伝えることを日常とする人物だ。しかし、愛する人の言葉を理解することには長けていない。作品の中でホジンは、日本語、英語、イタリア語、韓国語の計4か国語を使用するが、キム・ソンホはこの役のために4か月間、努力を惜しまなかったという。
キム・ソンホは「本当に勉強が大変だった」と振り返り、「4か月間は台本中心で単語を覚えて繰り返し練習し、その後、感情を込めて表現する作業を繰り返した」と語った。さらに、「例えば『子どもがどうしましたか? 救急車を呼んでください』という台詞を言うと、通訳の先生方がアドバイスをくれて、また調整する。その積み重ねで、タイミングが生きてくるようになった」と説明した。
数ある言語の中で、最も印象に残っている言語としてキム・ソンホが挙げたのはイタリア語だ。「演技をしていて最も快感を覚えたのがイタリア語だった」としつつ、「今の実力は正直あまり良くない。ただ演技に集中しただけで、イタリア語は人生で初めて触れる言語だったので本当に難しかった」と明かした。それでも「何度も聞いているうちに、実際にイタリアに行った際、言葉が聞こえてくる瞬間があって驚いた」と語り、現地で使ってみて感じた達成感も打ち明けた。
劇中ではイタリア人の友人役としてタレントのアルベルトも登場する。キム・ソンホは「アルベルトさんが僕の発音がいいと言ってくれて、半信半疑で聞き返したが、『本当にいい』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。
さらにキム・ソンホは、「通訳士の持つ端正さや、その雰囲気がにじむ衣装、仕事中のジェスチャーなども細かく研究し、意識した」と語り、役作りのために多方面からアプローチしたことを明かした。
特に通訳士という職業上、「声の演技」が占める比重は大きい。キム・ソンホは、演劇時代に身につけた発声とは異なる表現を目指して努力したという。
「実は発声についての悩みが多かった。演劇出身なので、声がかすれたり金属音のようになることもリアルさの一部だと考え、むしろ追求していたが、ドラマではより深く、繊細に捉えられると感じた」と語り、「今回の役で特に意識したのは、イヤーピースマイクを通して出る瞬間のトーンと正確さだった」と説明した。
また、「感情もややフラットに伝えようとし、発音を崩さず、できるだけ自然に表現するよう心がけた」とし、「ホジンは文語的な言い回しを多く使う人物なので、そこも自然に見せながら、発音が崩れないよう意識した」と強調。現在もYouTubeを見ながら発声法を学び続けているというエピソードを明かした。
さらにキム・ソンホは、「感情が穏やかで共感が得意ではない性格タイプは自分とは正反対」とし、「ホジンの断定的な部分が理解できない時には、実際に性格タイプがTのユンジョンに相談した」と舞台裏を語った。
これに先立ち、ユ・ヨンウン監督は制作発表会で、キム・ソンホをキャスティングした理由について、「言語の負担だけでなく、チュ・ホジンは端正で淡白な人物であり、繊細でディテールのある感情演技が求められる。その点でキム・ソンホなら信頼して任せられると思った」と語り、彼の演技力を高く評価していた。
これについてキム・ソンホは「監督の褒め言葉を聞いて、4日間くらいずっと気分が良かった」と照れながら語り、「監督はあまり褒めるタイプではないので、その分、より本心からの言葉に感じられて感動した」と打ち明けた。
また、「序盤は作家陣と、ホジンはフラットでまっすぐ立っている人物であってほしいという話を多くしたが、自分としてはホジンが“柔軟さ”を失わないでほしいと思い、ウィットとしなやかさで表現しようとした」と役作りへの思いを語った。
その延長線上で、印象に残っているシーンとして「えくぼの台詞シーン」など、アドリブで生まれた瞬間を挙げ、「制作陣や俳優たちと即興で作り上げ、設定に縛られすぎないよう意識した。固くなりすぎると生動感を失う気がして、常にその点を意識していた」と明かした。
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